カフェオレの泡

浮かんでは消えていく泡のようなもの

【読書日記】2023.9.7(木) 『凍りついた香り』

相変わらず暑いけど、風は冷たく涼しい。
自転車で出かける。
いろいろと採寸して、諸々の設置場所を考える。
あれこれと想像して、いろいろと保留にする。

家に帰宅しそばを食べる。
天かすとネギ。
カリカリのてんかすが美味しい。
近頃はこればかり食べている。
天かすとネギはごはんにかけて食べても美味しい。

コロンビアの深煎りでアイスコーヒーを作る。
冷たいコーヒーを飲みながらオンラインセミナーを受ける。
眠たくなってくるがなんとか乗り切る。
インターバルをはさんで二コマ目のセミナーを受ける。
もう一杯アイスコーヒーを作って飲む。
終って少し昼寝。
ブライアン・イーノを聴きながらの眠りが心地よい。

夕食を作る。
娘がそばでちょろちょろ遊んでいる。
野菜炒めに天かすとネギをかける。
天かすのカリカリが美味しい。

小川洋子『凍りついた香り』を読みはじめる。
冒頭、主人公の女性が乗るはずのプラハまで飛行機が五時間遅れている場面から始まる。
この女性はどうやら恋人を亡くしたらしいことがわかってくる。
恋人の職業は調香師で、無水エタノールを飲んでの自殺だったようだ。
ホテルの部屋で主人公は恋人にもらった香水を開ける。

それから一滴の香水で人差し指を濡らし、もう片方の手で髪をかき上げ、私の身体で一番温かい場所に触れた。私は目をつぶり、じっと動かないでいた。その方がより深く香りをかぐことができたし、より近くに彼を感じることができた。彼の鼓動が聞こえ、息が額に吹き掛かった。人差し指はいつまでも湿ったままだった。

引用:小川洋子『凍りついた香り』(幻冬舎)

艶めかしい。
少ししか読めなかったが、読み応えは軽くない。

夜のジョギングに香水を一滴だけつけて走ってみた。
残り香を振りまいて走る。
夜は涼しい。
おかげで、楽に走れてペースも速い。
いい季節になってきた。


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