年内最後の営業日だ。
コンビニでパンとコーヒーを買う。
開店前に店内のレイアウトを少しだけ変える。
なんとなくいい感じになったので良かった。
店を開け、花の水やりをする。
店の前を通る人たちの雰囲気も年末っぽい。
ごろごろを引く人を何人もみた。
たくさんの人が来店された。
どなたもじっくり本を選んでくれるのがうれしい。
何冊もまとめて買っていただけるとなおうれしい。
お、いい本を選びますねと思う。
それもそのはずだ、自分がセレクトしているのだからいいと思うものの確率は高い。
ここは自分の店なんだなあということに気づく。
夕方、M氏が店に来てくれた。
M氏は帰省のついでにお店に行きたいと事前に連絡をくれた。
明日から休みに入るのでその前日の今日、閉店間際に滑り込みで来てくれた。
娘さんといっしょにやってきて、いろいろとお話をしながら一緒に本を選んだ。
人のために本を選ぶというのはむずかしい。
けれど楽しい。
本屋を始めるまでこんなに楽しいものだとは知らなかった。
こういった機会を与えてくれたM氏に感謝している。
また来てくれるとうれしい。
今年最後のお客様であるM氏を見送り、店を閉める。
なんとか無事に最初のひと月を終えることができた。
いろいろと感じることはあるけれど、安堵の気持ちが大きい。
一週間の休みを取り、また店を開ける。
より良い年にしていきたい。
読書日記と謳っているが、相変わらず読めてはいない。