カフェオレの泡

浮かんでは消えていく泡のようなもの

【読書日記】2023.9.12(火) 「演技の果て」

行こうと思っていた店が定休日で諦める。
スーパーで買い物をする。
火曜日は特売日なので食材をまとめ買い。
今日も肉屋には列ができていた。

火曜日は小学生の息子が二人とも6時間授業なので、割とゆっくり時間を使える。
特に特筆することはないのだけれど。

山川方夫の短編「演技の果て」を読む。
ある劇団の女優が自殺をしたという知らせが、主人公の久保に伝えられる場面から始まる。
学生時代からの演劇仲間であるその女優と、女優の夫との夫婦関係のあり方に自身の過去の恋愛を重ね、自省する久保の心情描写を中心に物語は展開される。
物語が進むにつれ、男の苦悩も深くなっていく。

私には、自分になにかがはじまってしまっていることがわかった。膨張した核のように、小田富子のことが私の頭をみたしていた。私は自分の誤ったおろかしいルールを破壊されるのをおそれて、彼女からのがれた。彼女は「死ぬ」といった。でも私は目をつぶって、強引に逃げつづけた。私は、自分の稚い誠実の妄想をまもるために、一人の女を犠牲にした。一人の生きている人間、一人の父や母の娘を、一人の姉か妹かを、一人の孫を、姪を、一人の同級生を、一人の女事務員を、一人の妻となり母となるべき健康な若い女を、殺したのだ。……その考えが、私にも同じ物語はあるのだった。

引用:山川方夫「演技の果てに」

わかるようなわからないようなという感じだが、小説としては面白い。

夕食を済ませ、サッカー日本代表トルコ戦までのあいだにジョギングに。
いつもより時間が早いため、道行く人も多いし交通量も多い。
いつもより走りにくい。
このようなイレギュラーなケースもひとつの経験か。

トルコ戦は4-2で勝利。
今の日本サッカーは強いし、観ていて楽しい。


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