カフェオレの泡

浮かんでは消えていく泡のようなもの

【読書日記】2023.7.10(月) 「マダム・エドワルダ」

雨。
洗濯物をコインランドリーで乾燥機にかけるか、午後から晴れる予報を信じ、その後の陽射しで乾かすほう(短時間で乾く確証はない)に賭けるか悩ましいところである。
できれば自然乾燥でいきたいので、天気予報に賭けた。
半分当たって、半分外れた。
予報通り、晴れたものの、そこからの時間で洗濯物は乾かず、今なお部屋干しで乾くのを待っている。
梅雨時の洗濯事情はむずかしい。

 

フランスの思想家バタイユによる短編小説「マダム・エドワルダ」を読む。
30ページほどの短い短編で、筋という筋はない。
一人の男が娼婦と過ごした一夜で、エロティシズムにかき乱されるような話。

ようやく快楽が私たちを打ちのめした。私たちは身を起こし、じっと見つめあった。私はマダム・エドワルダに魅了されていた。これほど美しい女をかつて見たことがない——これほど裸の女も。

男の身に起こっていることが現実のものなのか、幻影なのかよくわからなくなってくる。

終盤、男とマダム・エドワルダはタクシーの乗る。
マダム・エドワルダと運転手が行為を始め、それを男が見ているという構図になるが、そのあたりの描写はポルノ小説と紙一重だ。

実存の極致にあるようなエロスをみた気がした。


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