カフェオレの泡

浮かんでは消えていく泡のようなもの

【読書日記】2023.8.28(月) 『これはわたしの物語』

ずいぶん長いこと先送りにしていた、子どもたちのマイナンバーカードの受け取りに行ってきた。
申請をしたのが、マイナポイントの申込期限が近づいた頃だったので、半年ほど前。
取りに来てくださいねーの葉書がそれからしばらくしてきているはずなので、いずれにしても4~5か月放置していたということになる。
小学校の夏休みの最終日になってやっと重い腰を上げ、役所へ行ったのだった。
受け取りは滞りなく済み、あとはポイントを残すのみとなった。

夕方は地区のパトロールの当番だったので、務めを果たしてきた。
出かけるときは、ここぞとばかりに「パトロールに行ってきます!」とアンパンマンのモノマネを発動した。
頼んだよ!
ところで、ジャムおじさんの顔を想像してみてほしい。
想像じゃなくて、実際に見てほうがよいかもしれない。
ジャムおじさんの顔から帽子と髭と髪の毛と眉毛を取り除くと、アンパンマンの顔になるって知っていましたか?

今日は熊本の橙書店店主田尻久子さんの『これはわたしの物語』を読んでいる。
本に関するエッセイと書評をまとめたもので、どれも読み味が心地よい。

子どもの頃、薄暗い灯のもとで本を読んでいたとき、本の中は隠れ家だった。本を読む人の多くはそうではないだろうか。本の中にいれば安心、そこにいれば逃げ切れる。でも、逃避するだけの場所ではなかった。私はそこで言葉を受け取り、勇気づけられ、少しだけ強くなった。楽しむために読んでいたのだが(実際、大笑いしながら読む本もある)、結果としてそうなった。自分の言葉を獲得したのも、本のおかげだ。

引用:田尻久子『これはわたしの物語』(西日本新聞社)

逃避するだけではなく「強くなれる場所」というのが良い。
私も日々、言葉を獲得し、強くなっているといいのだが。


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