カフェオレの泡

浮かんでは消えていく泡のようなもの

趣味としての読書②

趣味としての読書について書いた昨日の記事の続き。

複数同時並行読みによる読書を趣味としているわけだが、本の読み方についてもう少し具体的に述べてみよう。

 

本の読み方は基本的に次の4ステップに沿って進められる。

①見る

②読む

③抜き出す

④しまう

文芸書もビジネス書も実用書も、ジャンルを問わず、この方法を採用している。

 

 

①見る


まずは表紙や帯、奥付などを見る。
著者の略歴や内容についておおまかに捉える。
特にこれといった狙いがあるわけではないが、気になるから見る。
一番見ているポイントは著者の略歴かな。

次に見るのが目次。
目次をさーっとみて内容を想像する。
文芸書などの場合、目次を見たところで内容がわかるわけではないが、これもなんとなくみてる程度だ。
イメージを思い描くくらいの感じで。

世の読書術を見ていると、「まずは目的を明確にしよう」と必ずと言っていいほど書いてある。
つまり、この本を読むことで何を得たいのかというのが先にあって、読書はその手段というわけだ。
読書すること自体が目的ではなく成長のための手段だ、なんてことも言われている。
僕はこの考え方には否定的な立場を取る。

手段としての読書なんてつまらないからだ。

僕は思う。本は読むこと自体が楽しいのだ。
僕が「趣味としての読書」と言っている理由はそこにある。
読むことが目的の読書、その方が豊かだ。

というわけで、さっと見たらば、次のステップ「読む」だ。

 

②読む

とにかく読む。

頭から読む。

拾い読みや斜め読み、飛ばし読みの類には賛同しかねる。
全部読むなんて無駄、必要なところだけ読めばいいという説もわからなくはない。
時間は有限だからだ。
しかし、だとしたらそれは、その程度の本なのだ。
そんな本なら読まなくてもいい。
途中で読むのをやめて次の本にいった方がいい。

本当に面白い本というのは一行も飛ばしたくないんだ。
いや、飛ばせないんだ。

僕はそういう面白さを本に求めている。

とにかく、僕は基本的には頭から順番に読んでいく。

 

③抜き出す、④しまう

読んでいるなかで、これはと思うフレーズやなるほどと思った箇所には付箋をつける。一冊読み終えたときに、貼った付箋の数が多いと嬉しくなる。

で、その付箋を貼ったポイントは転記する。
僕は小説などの文芸書は一覧で表示できるようにGoogleスプレッドシートにまとめている。
ビジネス書の場合は、Googleドキュメントに本ごとにファイルを作っている。
音声入力を使い入力し、体裁を整える。
音声入力は早い。

抜き出して転記した時点で、格納完了となる。

作ったシートについては印刷してファイリングし、折を見て読み返す。
これは本田直之レバレッジリーディング』のレバレッジメモを、ほぼそのまま応用したものである。
繰り返し読むことで、本の内容を自分になじませるというのが狙いだと同書には書いてあった。

僕はかねてより「意識低い系読書」を標榜しているが、実はこんなに意識の高いことをやっていたりもする。
その効果が現れているのかは不確かだが。

 

最後に、読んだ本の記録についても書いておこう。

読み終えた本はまず、アプリの「読書メーター」に記録する。
バーコードをスキャンするだけなので手間はかからない。

さらにもう一段階ある。
今度はそれをGoogleスプレッドシートの「読書記録シート」にも転記する。
二度手間ではあるが、アプリだけでは使い勝手において不満が残るのが理由だ。
完璧な絶望が存在しないように、完璧なアプリなんて存在しないのだ。
バックアップの意味合いも兼ねてというのもある。

 

このようにして僕の読書は1サイクルを終える。

 

ここまで書いてきて改めて感じるのは、手間と時間をかけているのだなぁということだ。
もっと手軽にできればよいのだけれど、なかなかそうもいかないからこそ趣味であるのだ。