カフェオレの泡

浮かんでは消えていく泡のようなもの

【読書日記】2023.11.15(水) 「うらぎゅう」

今日は内装の作業がなかったので、朝ゆっくりできた。
と言ってもやっておきたいことがあったので、10:00頃店に行き用事を済ませる。
いくつかメールを送って店を出る。
スーパーで買い物していったん家に帰り、一息ついてみる。
コーヒー豆がなくなりそうだ。
買いに行くか明日に回すか判断に迷う。
迷った結果、今日は保留にした。

いろんなものをいろんなところに発注していて、発送の案内メールもいろいろ来る。
どれがどこにいつ届くかの把握がむずかしく、いったい私はどこにいればいいのかわからなくなる。
この混乱もいまだけのものだと信じ、踏ん張ってみる。
温かいコーヒーをゆっくりと淹れ、ゆっくり飲む。

昼食の前に少しだけ本を読む。
小山田浩子『庭』より「うらぎゅう」。
両親に離婚を告げるために実家へ帰ってきた主人公が、バスの中で「うらぎゅう」という単語を耳にする話。

「ねえ、うらぎゅうって知ってる?」私は聞いてみた。母親がちらっと私を見、また手元の食器に視線を下げ「そら知っとる」と言った。父親がブロロ、と音をたてて息を吐き、酒を一口吸った。私は驚いて「でも私、知らないよ」と言った。そんな単語を実家で聞いたことなどなかった。

小山田浩子「うらぎゅう」

バスの中での知らない老人たちや、実家での両親、祖父たちとの会話のやりとりがなんだかおもしろい。

昼食のあとは、こまごまとしたことをやっているうちに夕方になり、夜になった。
そしてまた朝がやってくるのだろう。
おやすみ、せかい。


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