カフェオレの泡

浮かんでは消えていく泡のようなもの

【読書日記】2023.9.29(金) 中秋の名月

またしてもラグビー日本代表戦を見そびれる。
4時起きはもう無理なのではないかと思っている。
サマータイムみたいに時計をずらして脳をバグらせるしかないのではないか。
そんなことを思いながら玉子焼きを焼き、一日が始まる。

今日もきよし師匠の『小さなことからコツコツと』を読む。
きよし師匠が中学生の頃に牛乳配達のアルバイトをしていたときのエピソードが良い。
ある日、きよし師匠は友人から「好きな子ができた」と相談され、その子の家がきよし少年の配達先の中の一軒だとわかる。
友人は思い人をびっくりさせるために、その子の家に牛乳を10本配達してほしいとお願いする。金は払うからと。
あまり気乗りしなかったものの、友人の気持ちに応えるためにきよし少年は、コーヒー牛乳やフルーツ牛乳をまぜて色とりどりの10本を配達する。
その日、友人はその子に「あの牛乳は俺からのプレゼントや」と告白する。
フラれるというきよし少年の予想に反して告白は成功し、さらに、のちにその二人が結婚することになったというエピソードだ。

 これには驚きました。牛乳十本で好きな子を嫁さんにできるなんて、こんな幸せな話はありません。ただ、二人の間を取り持ったのが私と牛乳だ、という事実は変えようがないのです。この話を聞いた時は、なんともうれしかった。
 彼はその後、私が参議院選挙に出馬した時、「あの時の恩返しや」と言って、選挙事務所に手伝いに来てくれました。ただの牛乳配達のアルバイトも、後にいろんな物語を生むものだと、しみじみ感じ入ったものです。

出典:西川きよし『小さなことからコツコツと』

夜はジョギング。
いつものコースを、いつもと変わらないペースで。
中秋の名月だからか、散歩をしている人がいつもより多い。
それもふたり連れだって歩いている人が多い。
河原で月を見上げているふたりをみて、なんだかいいなと思った。


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