カフェオレの泡

浮かんでは消えていく泡のようなもの

【読書日記】2023.4.22(土)ある土曜日の一日


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快晴の土曜日、ゆっくりめに起きて、ルーティンな家事を済ませる。
昨晩作った資料に少し手を加える。
それだけで午前が終了してしまった。
Jリーグサンフレッチェ広島の試合を観に行くために家を出る。
息子ふたりは友だちと遊びに行ったので、娘を連れて行こうとしたが、妻の計らいにより一人で行くことに。
一人で行く場合、自転車を使えるので負担が全然違う。
ぴゃーッと行って電車に乗るだけ。こんな楽なことはない。
途中コンビニにより、お茶とおにぎりを買う。
子どもと一緒だとおやつだのジュースだのいろいろと買うものが増えるので、これも一人だと楽になる。
思っていたよりも電車は空いている。端の席に座る。
昨日に続いて『本へのとびら』を読む。
冒頭50ページは、岩波少年文庫の中から宮崎駿が選んだ50冊を再読したうえで書いた推薦文という構成になっている。
一冊当たり100文字程度の簡潔で簡単な紹介文だけれど、読んでみたい気持ちを喚起するにはじゅうぶんだ。
たとえば、フィリパ・ピアス『真夜中のパーティ』の紹介文。

あるアニメーション映画を作っていて、くたくたになって帰った夜、ふとんの中でこの本を読みました。短い作品の中に世界が描かれていました。文学ってすごいなあ、こういうのが文学なんだという思いがわいて来て、自分達がおおぜいで毎日毎日夜おそくまで机にかじりついて、絵を描いても描いても、いっこうにできない映画より、この本の方がすてきだなあって、ちょっと悲しくなりました。

そうか、駿も僕たちと同じような気持ちになることもあるのだなあと少しうれしくなる。
同じと言うのはおこがましいのだけれど。

ときどき、駿が読んでいない作品を紹介していたりして、なんかいいなと思った。

それでもやっぱり思うのは、いろいろな物語を通過してきているのだなということだ。
鈴木敏夫にしても宮崎駿にしても、彼らが取り込んできた膨大なものの蓄積の上にジブリは成り立っていることを改めて思う。

スタジアムに着くとちょうど練習が始まったところだったので、ぼーっと見る。
キーパーの練習は観ていて気持ちが良い。

残念ながらサンフレッチェは負けてしまった。
来たときと同じコースを逆にたどり、帰路に着く。
コンビニに立ち寄るところまでもトレースした。
暑かったのでアイスを買い、車止めのポールに腰掛け食べた。
チョコレート系の棒アイス。
アイスを食べながら飲む緑茶は最高だと思っている。
あまり賛同は得られない。
人々の往来をぼんやりと眺める。

帰宅して、少し休憩をしたのち、再び出かける。
今年度代表を務めることになった会の、月に一度の会合にいく。
本を読む時間があまりとれない一日だった。