カフェオレの泡

浮かんでは消えていく泡のようなもの

【読書日記】2023.8.21(月) 乗代雄介『掠れうる星たちの実験』

響け!ユーフォニアム』をアマゾンプライムで視聴する。
この3日でシーズン1を見終えた。
群像劇を描くのに、題材を吹奏楽部に採ったところにこの作品の魅力が詰まっているように思う。
シーズン2、劇場版と続きたいところだが、本日家族が帰省より戻ってきたため、まとまった時間が取れなさそうだ。
ちょこちょこ観ていくしかないか。

ユーフォニアム』の合間に『掠れうる星たちの実験』を読み始めた。
表題作の批評文「掠れうる星たちの実験」がとんでもないものだった。
柳田国男サリンジャー、それぞれの著作を引きながら、両者に共通する文学的な態度に迫る圧巻の文章だった。
乗代氏と言えば、読んだ本の書き写しを高校生の頃から作家になった今もなお続けているそうだ。
その膨大な量の書き写しと読解があってこそ、このような批評の結実があるのであろうことを思うと圧倒される。

ちなみに私も読んだ本からの書き抜きを数年続けているが、いまのところこれといった成果にはつながっていない。

『掠れうる星たちの実験』は、この批評文のほかに、書評と創作で構成されていて、目次を見るだけで高鳴りを覚える一冊だ。
じっくり読み進めたい。


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