カフェオレの泡

浮かんでは消えていく泡のようなもの

【読書日記】2023.4.9(日) 青空におはぎ

今年からおはぎにハマっている。
スーパーでおはぎをみると買ってしまう。
当たり前だけど、スーパーによって売ってるおはぎも違う。
みんなちがってみんな美味い。

あんこもきなこもどちらも美味しい。
きのこたけのこ論争のように、おはぎにも永遠に決着のつかない問題がある。
あんこかきなこか。
こしあんつぶあんか。
個人的な好みで言えば、きなこ派だし、こしあん派だ。
だがそんな個人の好みなどどうでもよくなるくらいに、どのおはぎを食べても美味しい。

今日は家族5人でJリーグの観戦に行った。
今年は年間パスを購入しているので、月に2,3回、スタジアムに行っている。
3人の子どものうち誰か一人だけ連れて行くこともあれば、二人連れて行くこともある。
今日のように全員で行くこともある。
サッカー観戦に限らず、家族が増えると、組み合わせのバリエーションも増えるのだなと思うことが増えた。
昨年は気がつかなかったが、スタジアムにはおはぎも売られている。
意識がおはぎに向いていることをここでも実感する。

スタジアム青空サッカー芝生おはぎ。字余り。

試合開始前の練習をみながらおはぎを食べて、家で淹れてきたコーヒーを飲む。
気持ちの良い休日だ。

昨日、待ち時間について書いた。

 

今日も試合開始をまつ間に少しだけ読んだ。
『おいしいアンソロジー おやつ』
多種多様なおやつに関する文章の中に、おはぎの稿もある。
漫画家久住昌之氏が母親の戦時中の思い出として語る中に登場するのがおはぎだ。
久住氏の母は、水戸の予科練に行っていた兄に、父と二人山梨から会いに行く。
その前の晩に、母の母、つまり久住氏のおばあちゃんがあんこのおはぎをたくさんつくって二人に持たせる。
二人はやっとの思いで会えた兄と話すことがなくなって、藪の中に座って三人でおはぎを食べるという話。
シチュエーションを想像するだけで泣けてくる。

だけど私はもう全然、喉なんか通りゃしないのよ。口に入れて噛んでるだけで。
そのうち涙が出てきて、止まらなくなってね。
上向いたら、空が青くてね。

そんな情況でもおはぎは甘いし、空は青い。
そう思うと余計に泣けてくるのだ。
なんのかんの言っても今の日本は平和なのだと思い至る。
今日はおはぎの甘さのほかに、少しだけしょっぱさも感じたりするのであった。