カフェオレの泡

浮かんでは消えていく泡のようなもの

【読書日記】2024.3.19(火) 休日

定休日。
朝から妻は遠方へ出かけ、一日いない日。
昨日が終業式で春休みに入った幼稚園児の娘と、今日が卒業式のため休みの小学生の息子ふたりが家にいる。
店をはじめてから、定休日の火曜日は、平日ということもあり基本的に一人あるいは在宅仕事の妻とふたりで過ごしているが、今日は妻以外の四人で過ごすこととなった。
いろんなタイミングが重なり、珍しい組み合わせとなった。
子どもたちにとっても、休日に父親と過ごせる機会が激減してしまっているので、たまにはこういう日もいいかなと思う。
近所のショッピングモールに4人で出かけた。
フードコートで昼食を摂ったあと、本屋に行き、次男が欲しかった本を買っていた。
長男がベルトが所望するので、子供服コーナーでベルトを選ぶ。
ベルトをレジに持って行くと、女性が会計をしていて、そのうしろで順番を待つ。
会計の途中でこちらを振り返った女性をみると、知り合いだった。
なんとなく互いに面映ゆさを感じるひと場面であった。
食料品売り場に移動し、食材や子どもたちのおやつの買い物をしていると、今度は娘が幼稚園の先生をみつけた。
ちょうど昼時、先生たちも昼ご飯を調達に来ていたようだ。
そのうちひとりは、長男が年少のときの担任の先生で、時の流れの速さを確認し合った。
娘は先生に会えてうれしそうだったが、小学生の息子ふたりは照れまくっていた。

家に帰り、あとはみんな思い思いの休日を過ごした。
夕方、卒業式だった息子の友人が家に来たので、準備しておいた本を卒業の祝いとして贈った。
吉野源三郎『君たちはどういきるか』。
少し前に自分でも読んでみたのだけれど、なかなかおもしろいし、いいことが書いてある。
ちょうど良いと思い、プレゼントに選んだ。
岩波文庫だけど、中学生でもじゅうぶんに読めるだろう。
仮にいま読めなかったとしても、それはそれでいい。
もしかしたら何年後かにでもふと思い出したりすることがあるかもしれない。
そのときに読んでみようという気になるかもしれない。

プレゼントに本を贈るっていいよなと思う。