閏日。
雨。
月末。
なにかとばたばたしているうちに一日が終わり、そして2月が逃げていった。
岩波文庫の『君たちはどう生きるか』を読み始めてみたのだけれど、なかなか面白い。
コペル君は妙な気持ちでした。見ている自分、見られている自分、それに気がついている自分、自分で自分を遠く眺めている自分、いろいろな自分が、コペル君の心の中で重なりあって、コペル君は、ふうっと目まいに似たものを感じました。コペル君の胸の中で、波のようなものが揺れて来ました。いや、コペル君自身が何かに揺られているような気持でした。
出典:吉野源三郎『君たちはどう生きるか』(岩波文庫)
今年はあえて避けてきた王道みたいなものも少しずつ読んでいけたらと思っている。