カフェオレの泡

浮かんでは消えていく泡のようなもの

【読書日記】2024.1.1(月) 見上げる

新年早々、大阪スカイツリーを見に行った。
雲は多いが天気は良く、新年の幕開けにふさわしい気持ちの良い朝だ。
天高くそびえる大阪スカイツリーを見上げて、今年1年の幸運を祈願した。

聡明な諸賢ならばお気づきになったかもしれない。
大阪にスカイツリーなんぞあったかと。
万博関連の新しいシンボルでもできたのかとお思いになった方もいるかもしれない。
いやはや、ほとんどの方は筆者がまたたわけたことを言いだしたものだとお思いのことだろう。
話は2年前の正月に遡る。

その日も良く晴れた元日だった。
私たち家族は帰省先である大阪の妻の実家から、ショッピングモールへ向かって歩いていた。
モールまでの道中に鉄塔がある。
それを見た次男が私に聞いてきた。
「これ何?大阪スカイツリー?」
私は2秒迷って答えた。
「うん、そうだよ」
「へー、すごいね」
こうして大阪スカイツリーは誕生したのであった。

あれから2年がたった今日、私たちはショッピングモールへ向かって歩いていた。
みな2つずつ歳を重ね、2年前は抱っこ紐にくるまれていた長女も3歳になり自分の足で歩いている。
2年前と同じシチュエーションに不思議な感慨を覚えた私は、かの鉄塔を指して小学1年生になった次男に聞いてみた。
「これ何か知ってる?」
「えー、わからない」
「これはね、大阪スカイツリーやねん」
「え?東京スカイツリーじゃなくて?」
「うん。実は大阪にもスカイツリーがあって、それがこれやねん。命名者は君やで」
次男氏、ぽかーんである。
なんとなくネタばらしをして、みんなで笑いながらショッピングモールへ歩を進めた。
体温が1度くらい上がった気がした。

ショッピングモールでは義弟家族と合流し、子どもたちの遊びに付き合った。
量り売りのお菓子を買い、めいめい好きなガチャガチャを廻し、クレーンゲームに興じた。
数あるガチャガチャの中から私もひとつやってみることにした。
哲学ガチャで私が引き当てたのはデカルト

我思うゆえに、我あり

哲学史上もっともポピュラーな箴言が印字された缶バッジだ。
缶バッジはラメ入りできらきらと輝いていた。

次のクレーンゲームで、私は才能を如何なく発揮した。
最初に狙いをつけたのはちいかわだ。
なんというかビッグサイズのちいかわと目が合ってしまった。
これならいけるだろうと100円玉を投入し、ちいかわを少しずつクレーンで位置を変えながらめでたくゲット。
400円でとれた。
子どもたちに羨望の眼差しを向けられたことは言うまでもない。
娘が私もやりたいと言い出したので、付き合ってあげることにする。
どれがいいかと物色をしていると、娘はプーさんがいいと言う。
なるほど、めのつけどころがいいじゃないかと思い100円玉を投入する。
レバーを動かす娘の手に私の手を添え、共同作業で挑む。
ちいかわよりも簡単で、こちらは300円で獲得した。
2連続で大物をゲットし、ヒーローの名をほしいままにした。
妻には「どうやって広島に持って帰んねん、今回は車じゃないんやで」とやや呆れ気味に言われた。
そんなことを考えていたら、こんな大きなぬいぐるみを二つも獲ろうとは思わないだろう。
みんなでなかよく新幹線の座席に座ろうじゃないか。
その後、サイゼリヤで昼食をとり、再び大阪スカイツリーの前を通って義実家へと帰った。
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