カフェオレの泡

浮かんでは消えていく泡のようなもの

【読書日記】2023.7.31(月) 「蟹」庄野潤三

帰宅後、鍵をフックにかけようとしたところでカラビナがないことに気づいた。
車の中で落としたのかと確認するも無い。
午前中に車を使った妻に聞いてみたが、妻が使ったときはついていたらしい。
とすると、やはり失くしたのは私か。
夜、娘のおむつを買いに行くついでに、今日出かけた先の駐車場を見に行く。
落ちていた。
夏、駐車場、カラビナ

庄野潤三「蟹」を読む。
漁村のある街の宿屋に宿泊している家族の話だ。
父親がいて、母親がいて、子供が三人。
姉、弟、小さい弟。
昼間、蟹取りをして遊んでいる。
家族はセザンヌの部屋に泊まっていて、隣はルノワールで、手前がブラック。
ルノワールの部屋にも家族連れが泊っている。
中学校の絵の先生で、奥さんと娘が二人。
ブラックの部屋にも家族が泊っていて、おとなしそうな夫婦と男の子。
ある晩、ブラックの部屋の男の子が動揺を大きな声で歌い出したことから、3家族のあいだに不思議な交流が生まれる。
読後感のいい短編だ。

7月が終わっていく。


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