カフェオレの泡

浮かんでは消えていく泡のようなもの

【読書日記】2024.1.27(土) 旗を立てる

開店時刻の10時になる。
ロールカーテンを上げて、ドアを開ける。
置き看板を外に設置してオープン。
いつもはこれで終わりだが、今日はもうひとつ。
のぼり旗を立てた。

テナントの前の使用者が残していった、のぼり用のコンクリートスタンドが5つもあった。
これを使わない手はないと思いながらも、後まわしにしていたのぼりについに着手したのが先週で、昨日届いた。
満を持して旗を立てたというわけだ。
改めての旗揚げである。

旗と言えば村上春樹ノルウェイの森』の国旗掲揚の場面を思い出す。
主人公の渡辺が暮らす寮では毎朝国旗の掲揚が行われる。

僕は寮に入った当初、もの珍しさからわざわざ六時に起きてよくこの愛国的儀式を見物したものである。
(中略)
 君が代
 そして旗がするするとポールを上っていく。
「さざれ石のお——」というあたりで旗はポールのまん中あたり、「まあで——」というところで頂上にのぼりつめる。そして二人は背筋をしゃんとのばして〈気をつけ〉の姿勢をとり、国旗をまっすぐに見あげる。空が晴れてうまく風が吹いていれば、これはなかなかの光景である。

出典:村上春樹ノルウェイの森

 

のぼりはロゴの青と同じ色を指定し、背景色とした。
「本」の一文字と、白抜きのロゴだけの潔さ重視ののぼりだ。
「本」の文字が目を引いたのか、通りすがりで店に入って来てくれたかたが多かったように思う。

スタンドはあと4つ残っている。
効果的な使い方を模索していく所存だ。