カフェオレの泡

浮かんでは消えていく泡のようなもの

【読書日記】2023.9.10(日)『言葉だけの地図』

サッカー日本代表ドイツ戦をみようと3:45にアラームをかけて寝たが、目が覚めると6:15だった。
寝ている間に試合が始まり、終わっていた。
4-1の快勝だっただけに悔やまれた。
サンフレッチェゴールキーパー大迫選手もスタメンで出場していたのを見逃してしまったのもさらに悔やまれた。
子どもたちの朝食におにぎりうを作って二度寝

昼前に昼食を調達しにスーパーへ行く。
久しぶりにカップラーメンを買ってみる。
家族はカップラーメン、私はそばを食べる。
そばを食べたくてそばを食べているのか、天かすとねぎを食べたくてそばを食べているのかわからなくなっている。

私、妻、子どもたちが入れ代わり立ち代わり出かけたり帰ってきたりする週末、合間合間に本を読む。
『言葉だけの地図』。
駅から本屋への道のりをふたりの著者が、それぞれ言葉だけで説明するから『言葉だけの地図』。

同じ本屋に行く道のりでも、目にするもの、途中で考えることは人によってそれぞれ違うし、そもそも同じ道のりを辿るとは限らない。寄り道だってする。その各人の視点と個性を生かして別々に書けば、きっと前代未聞の面白いものになるのではないだろうか。同じ本屋に行く道のりでも、人によってまったく別の文章ができあがるはずだ。

引用:宮崎智之 × 山本ぽてと『言葉だけの地図』「はじめに」より

「はじめに」の狙い通り、二者二様の本屋への道のりが記されている。
あるときは同じものを見て、あるときは違うものを見て違うことを考える。
人は本屋へ向かうときに何を考えるのだろうという着眼も含めて、面白い試みだなと思う。
東京は府中市分倍河原駅にあるマルジナリア書店への道のりもまた面白い。
マルジナリア書店は駅の改札を出てすぐのビルにある書店で、道のりもなにもという立地である。

先日のことを思い出す。あるイベント後に、双子のライオン堂書店店主であり、この企画の立案者でもある竹田さんとお話しする機会があった。その時に竹田さんは「マルジナリア書店は駅からすぐ近くにあるからね、どう書くか楽しみですね、ふはははは」と不敵に笑っていて、ふはははは、の意味が分かった気がした。まさかこんなに近いとは思わなかった。

そう言いながらも、話を脱線させたり、マクドナルドの描写を盛り込んだり、きっちりとした仕上がりにはさすがだなと思う。
立案者の竹田氏が編集しながらほくそ笑む様子が目に浮かんでくる。

ここに収められた本屋だけでなく、他の店舗、あるいは違う書き手のバージョンも読んでみたいと思える内容だった。


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