カフェオレの泡

浮かんでは消えていく泡のようなもの

【読書日記】2023.8.22(火) 『新編 山頭火全集 第一巻 句集』

夕方、本屋に行くと、夏休み中の男子中学生数名が、仕事を終えて帰宅前に立ち寄った学校の先生に遭遇する場面を目撃した。
少し気まずいような、しかしこんなところでバッタリ出くわすとはちょっと照れるぜみたいな雰囲気が双方に漂っていた。
「うわあ、○○先生」
「あ、ああ」
「プライベートすか」
「そう、さっき仕事終わったから、ちょっと寄ってて」
「こんなことあるんすねえ」
これもまた青春の一ページだなと微笑ましい感慨を抱いた。

車を降りて、家の玄関までのあいだに蝉の亡骸を3体も見た。
みな一様に仰向けで転がっていた。
いったいこの蝉たちはどのタイミングで息絶えたのであろうか。
七日間の命を全うした末に、猛烈な直射日光にさらされ今にも干からびんとする仰向けの蝉を不憫に思った。
それにしても蝉にとってもこの暑さは厳しいのであろう。

けふの日も事なかりけり蝉暑し

種田山頭火

炎天のはてもなく蟻の行列

種田山頭火

日課のジョギングを終え、『響け!ユーフォニアム2』を観る。
第一話、花火大会で黄前久美子がかき氷をこぼした直後に花火が打ちあがるシーンを観て、もうすぐ終わるのかもしれない夏を思う寂しさと、まだまだ続く残暑の厳しさに翻弄される夏の宵であった。


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