カフェオレの泡

浮かんでは消えていく泡のようなもの

【読書日記】2023.10.25(水) 『坂本図書』

お昼ご飯にと、チルドの勝浦タンタンメンを買ってきた。
20%オフに惹かれてしまった。
鍋にお湯を沸かし始め、作り方を見る。
玉ねぎと豚挽き肉がいるらしい。
挽き肉なんて想定していなかったので、もちろん無い。
今日は諦めるしかなかった。
火を止めて、どうしようかと思案した結果、ストックしてあったどん兵衛を食べる。
久しぶりに食べるは美味しい。
どん兵衛を食べる時は、たいてい久しぶりだ。
だからいつ食べても美味しい。
久しぶりじゃなくても美味しいのかもしれない。
ちょっと熱いのだけが難点だ。

ランチの後は八女茶を飲みながらの読書だ。
少し前にバリューブックスで買った坂本龍一『坂本図書』をちょっとずつ読んでいる。
作家、映画監督、音楽家、思想家、etc. 坂本龍一によって語られるそれらの人たちの話を聞いていると(正確には読んでいるのだが、聞いているみたいだ)、もっと知りたくなってくるから不思議だ。

僕の人生の中で全集買いはふたりいて、太宰治漱石。大学時代、アルバイトをしてお金を貯めて、古本屋で一揃い買って、片っぱしから読み始めた。70年代には、江藤淳柄谷行人漱石を論評していた。純粋に小説を楽しむというより、一種の思想として読んでいた気がする。吉本隆明の影響も強かったかもしれない。しかし、今は山水画のように漱石の作品と向かい合いたい。

出典:坂本龍一『坂本図書』(バリューブックス・パブリッシング)

一流が語る一流。
惹かれないほうがおかしいのだ。

夕方出かけて、夜帰宅する。
出迎えてくれた娘が「おかえりー!お父さん、今日何時に帰ってくる?」と聞いてくる。
たったいま午後8時に帰ってきた私はあなたのお父さんのはずなので、「ただいま!8時に帰ってきたよ」と答える。
「そっか!8時か、おかえり!」とわかってるんだか、わかってないんだかよくわからない返事をもらう。
そんな一日。


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