カフェオレの泡

浮かんでは消えていく泡のようなもの

【読書日記】2023.6.12(月) 『にんじん』

幼稚園の先生に怒られた。
娘ではなく、私が、だ。

先週の土曜日に幼稚園で開催したイベントで忘れ物があった。
忘れ物がある旨を主任の先生に伝えるために、書き置きを残しておいた。
靴箱のところにちょうど手ごろなメモ用紙の束をみつけたので、それに書いた。

今日、娘のお迎えに行った。
主任の先生が私の姿を見つけて言うには、私が使ったその紙はメモ帳ではなかったそうだ。
園バスなどの確認に使うリストかチェックシートかその類のものだということで、束ねてクリップ留めしていたものを裏返した状態で置いているのだそうだ。
どうりでメモ用紙にしては分厚いと思ったのだ。
なんか分厚いし書きにくいなーとのんきに思っていたわけだが、繰り返し使うことが前提の保存・耐久性重視の紙だったのだ。
「ああ、ちょうどいいところにメモ用紙があったと思って、何も確認せずに書いてしまいましたわー、がはははは」と笑ってごまかしておいた。

 

ルナールの『にんじん』を読み始めた。
主人公はルピック家の三番目の男の子。
両親、兄と姉、そして家政婦と暮らしている。
「にんじん」は、主人公の少年が母親からつけられたあだ名だ。
髪の毛が赤く、そばかすだらけのにんじんは、母親に嫌がらせをされている。
にんじんはまだおねしょをしてしまうくらいの年齢だ。
あるとき、にんじんはおねしょをした。
母親はシーツを片付けたと思ったら、シーツに溜まっていたおしっこをその日の食事のスープにまぜて、にんじんに飲ませてしまうのだ。
なんとひどいことをするのか。
ルナールの自伝的小説ということだが、19世紀のフランスもなかなかのものだなと。
にんじん少年の成長物語と銘打ってあるが、これからどのような成長を見せてくれるというのだろうか。
心が折れてしまわないことを願うばかりだ。


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