カフェオレの泡

浮かんでは消えていく泡のようなもの

【読書日記】2023.9.24(日) 『メタモルフォーゼの哲学』

今日もたい焼きアイスを食べた。
昨日よりも美味しく感じた。
これはまさか食べれば食べるほど、美味しくなるんじゃないだろうか。
それとも自分の味覚が変化しているのだろうか。
そもそも昨日の自分と今日の自分は違う。
メタモルフォーゼ。

『メタモルフォーゼの哲学』を読み始めた。
小難しいが、言わんとしているのは、あらゆる生命はもともと同じ一つの生でそれらはメタモルフォーゼの結果であるということだと思う。
生の連続性を説いている。はずだ。

進化とは、空間ではなく時間の中で繰り広げられる仮面舞踏会だ。これによって、あらゆる種は時代を超えながら、自分たちを生み出した種にとっては目新しい仮面を着けることができ、息子たち娘たちは親に特定されることなく、また親を特定せずにいることができる。もっとも、仮面が変わってゆくとはいえ、母となる種と娘となる種は同じ一つの生のメタモルフォーゼである。

出典:エマヌエーレ・コッチャ『メタモルフォーゼの哲学』

メタモルフォーゼ的立場に立てば、明日もたい焼きアイスを食べなければなるまい。
味覚の変化を、生の連続性を実証しなければならない。


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